昨年と今年で教員免許更新講習を受けることになっており、先日上智大学まで必修講習を受けてきました。必修の講義は「最新の教育事情」という名前がついていて、その名の通り最新の教育事情を学んできました。
今回重点的に学んだのが、「アクティブ・ラーニング」です。
アクティブ・ラーニングとは、一人の教員が生徒の集団に向かって一斉に教える「一斉授業」とは異なり、生徒が主体になって自由に学ぶタイプの学習者主体型の授業です。
「アクティブ・ラーニング」などとたいそうな名前が付いていますが、そもそも現在当たり前のように学校で行われている「一斉授業」は教育の歴史では、マイナーな形でだったそうです。こうした一斉事業は明治時代に近代化のあおりを受けて、「富国強兵」つまり国民に対してより効率的に知識を与えるために定着した授業スタイルです。
教歴10年目を迎え、それなりに生徒にも信頼され自分のやっていることにかなり自信もつきましたが、ずっと一斉授業に近い形で教えてきました。しかし、心のどこかでこうした教え方には限界があると感じていました。
私の授業には居眠りをする生徒はいます。
「こんなことでいいはずがない」
そう思うようになりました。
学習における子供の認知活動は多様性があることが叫ばれてきました。教師に求められているのはこうした多様性を認め、生徒をよく観察することです。その上で、「子供達自らで学習」させた上で、「正しいフィードバックを明示的に与える」ことが必要になってきています。
このアクティブ・ラーニングは中途半端な覚悟ではできません。環境を整え、同僚の協力を仰がないと長期間続けることはできませんが、今後、スタンダードな教育スタイルとして採用する方向で国は徐々に動いています(参考「初等中等教育における教育課程の基準等の在り方について(諮問)」)。
ここにある授業の記録があります。子供達だけで学習を進めたアクティブ・ラーニングの一例です。これだけ見ただけで一年間の授業の姿はなんとも言えませんが、ご参考までにご覧ください。
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